ぶぶろぶ

女子大生の戯言、聞いてやって。

結婚指輪フェチというひとのはなし

はい、わたしです。結婚指輪、たまりませんよね??

一週間前くらいに、高校のときの数学の先生に会いに行ったんです。男です。お話がてら美味しいご飯でも食べましょうってことで。その人は2年時の担任で受験前まで何回も何回も基礎的なところを尋ねては、授業で教えたはずなのに丁寧に教えてくれた神様みたいな人です。長期休みもわざわざ行っては午後の時間潰して一つ一つ教えてくれたり。この人いなかったら受かってなかったかも。恩人です。

 

かっこいいわけじゃないです。40台前半かなあ。ぽっちゃり体型だし。わたしは一対一で何回も接して人柄も分かってるし親身になってくれるのを知っているけど、この人やたらテストで鬼畜な問題出すんで、みんなから好かれてるってわけじゃないです。たぶん。平均点10点台とか...。わたしも尽く数学への自信をめっためたにつぶされてきました。

 

ごはんを食べなから、「何故ごはん?」と思ったんですよ。話すなら、学校で十分です。学校で出来ないような話をしている訳じゃないです。大学生活とか、今の高校の話とか、将来のこととか。そしてたぶん口下手。the理系って感じです。会話がね割と続かない...。まあそれでもごはんは美味しく(食べ放題にしてくれたから気を遣わなかったし)奢ってくれたし楽しかったわけですが。

 

でね、食べ終わってほんとにお腹いっぱいになってるんですけど、なかなか立ち上がらないんです。しゃべることもわりと底がついて、机の上の空いたお皿を眺めたりストローの袋をもじもじ弄りながら、「なんだろこの人...」という思いが強くなりました。

 

お店からようやく食べ放題の時間制限がきたことを告げられ(でもこの時点で1時間はすぎてた)、お店を出て先生の車に乗って、それでもなかなか出発しなくて先生の口から出た言葉が

 

「星でも見に行きたいね」

 

だったんです。 ああ、と思いました。ああ。むくむくと複雑な感情が湧き上がってきました。

アラフォーのスーツ着た男性と20前の女が一緒にいるってよからぬことじゃないですか。絶対。ご飯食べに行くならまだしも、ねえ。

 

ちゃんと綺麗に見えるところに行くには、家から1時間くらいの距離になるし、日付が変わる頃に到着しないと家とかの明かりが影響されちゃうよって。ねえ。

 

そういった感情が頭を出す時に、思い出したんです。

わたしがこの人の結婚指輪を好きだったこと。

 

教科の担当になって数回の授業を受けたときでした。もう私この人めちゃくちゃ嫌いでした。よく分からないこと指名するし、1人だけテンションが頭おかしいし...。(今思えば生徒とのうまい接し方が分かってなかったんかなあ)

はやく授業終わんないかなあってぼうっと先生を見ていた時、先生の指にきらっと光るものが見えました。左手の薬指、それは紛うことなき結婚指輪です。

 

それに気づいた瞬間、先生が大好きになりました。16のわたしチョロいでしょう。こんなに熱心に説明を繰り返し仕事一途のように見えて、家庭には妻がいること。そのギャップに悶えました。愛する人がいて、愛してくれる人がいること。その人と出会って、何回もデートを重ねて、喧嘩したり嫉妬したり体を重ねたり甘い言葉を囁いたりして、そうして結婚まで辿り着いたという過程を済ましていること。その愛する人と同じものを付けていて、付けているからにはその人だけを見続けなければいけないこと。すなわち愛の束縛を受けていること。(やばいな)

 

もちろんこんなことをずっと思い続けていたわけでないし、放課後だとかに勉強のことを聞きに行く時にはそんなやましいことは頭の片隅にすらありませんでした。

で、今車中には既婚の先生と二人きりなわけです。30人もの生徒を相手に教壇に立っていた先生といま車中で二人です。わたしだけを見てくれている、その優越感ったらない。

 

結局、そんなに遅くなるなら親も心配するしわたしも未成年だし次の日授業もあるしで、来年の夏にしようねってわたしの実家の近くの駅で別れました。

やっぱりこの人のことが恋愛的に見て好きなわけではありません。もちろん人としては素敵な方なのですが。その自分が今いる状況に悶々としました。帰ってから色々と妄想を膨らませて眠りにつきました。うふふ。チョロいなあわたし。

 

とにかく、結婚指輪が好きなんです。愛の結晶です。ああ、いま電車の向かいの髪ボッサボサ&脂ぎってるリーマンの指に結婚指輪!仕事を頑張っちゃうこの人も家にはハニーがいるんです。わざわざ愛を見せつけているなんてやらしいなあ...(ごめんなさい気持ち悪くて)